2011年8月アーカイブ

語学留学

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school.jpeg 私は現在の身分を所属組織から明らかにするとすれば語学留学生ということになります。老人が犯罪をおこすと「職業アルバイト」と表現されることがありますが、私なら語学留学生と言われるんでしょうかね。
 英国での日本人の語学留学生は非常に少ないと思われます。ロンドンに数限りなくある語学学校を調べ尽くしたわけでもないので、感覚的なものでしかありませんが、家人が「あそこは日本人ばかりだから英語は上達しないよ」と心配したり、受付に何人も日本人がいたりしますから、私が通っている学校で日本人留学生を見かける頻度が、ロンドンの一般的な水準より低いとは思えません。

 日本人の少ない理由は①「距離が遠い」②「EUでも英連邦でもないためビザが取り難い」③「米国で学ぶ日本人が多い」などの理由を考えてみました。①②は、同じ状況にある中南米からは多いことから、主たる理由ではないようです。③は、私の友人が米国に語学留学したときの経験から、少なくとも日本人が殺到しているということはないようです。
bank holiday.jpeg 今日2011年8月29日(月)は英国の休日です。私が6月の初めに渡英してから初めての休日です。日本ではこの間に7月の海の日があるんですが、イングランドでは今日がそれに近い夏の休日(Summer Bank Holiday)です。スコットランドは8月1日(月)が夏の休日でした。

 日本の祝祭日は14日ほどありますし、年によっては連休にするために9月に国民の休日がある年もありますから、それに比べて8日しか土日以外の休日がない英国は連休が非常に少ないのです。

galaxy SII.jpeg アンドロイドのスマートフォンを買いました。調べてみると、日本でももうすぐドコモから発売予定のようですが、サムスンのギャラクシーS2というものです。私はあまりこう言う小物類は最新機種を買わないのですが、色々考えてみてこれにしました。
 とはいっても、日本では最新機種でも、こちらでは発売から時間が経っていますから当然のごとく中古品を買いました。値段は買いきりで350ポンド4万円程度で、もしこれをこちらのボーダフォンで買うとすれば、24ヶ月契約の一ヶ月36ポンドということになります。
 中古で買った携帯はどう使うかと言うと、Pay As You Go(日本で言えばプリペイド)契約で無料で手に入れられるSIMで10ポンドTop Up(日本でいえばチャージかな)すれば、使い切るまでそれ以上の負担は生じません。しかも無料のTEXT(ショートメッセージ)とウェブアクセスが一定ついてきます。日本の携帯電話は高いので有名なのですが、それにしても英国は安いです。


漱石の心持

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london 19th.jpg 夏目漱石のロンドン滞在中の下宿を訪ねて、記事をいくつか書きましたが、資料として随筆を読み返してみると、あたりまえですが彼の観察眼と筆力には感心させられます。例えば「倫敦消息」という病床の正岡子規にあてた手紙があって、対外発表用の文学作品とはまた違った面白さがあります。
感心に大概は日本の奏任官以上の服装をしている。この国では衣服では人の高下が分らない。牛肉配達などが日曜になるとシルクハットでフロックコートなどを着て澄している。しかし一般に人気が善い。我輩などを捕えて悪口をついたり罵ったりするものは一人もおらん。ふり向いても見ない。当地では万事|鷹揚に平気にしているのが紳士の資格の一つとなっている。むやみに巾着切りのようにこせこせしたり物珍らしそうにじろじろ人の顔なんどを見るのは下品となっている。ことに婦人なぞは後ろをふりかえって見るのも品が悪いとなっている。指で人をさすなんかは失礼の骨頂だ。
 この描写には我が意を得たりと拍手したくなります。現代ではドレスダウンの風潮から日曜にシルクハットにフロックコートという出で立ちはありませんが、ワーキングクラスでも(あるいは特に)きちんとします。それ以上に普段から他人の顔を見ない、指差さないなどは今でも守られていて、漱石の書いた通りです。

greenwich.jpg テムズ河上流は運河として内陸運送システムとして工業化時代の英国の発展に役立ち、現在も主に観光施設として健在です。
 一方、港湾施設としてのテムズを象徴するのは現在のロンドンより少し下流で大きく蛇行しておそらく三日月湖の跡ではないかと思われるドックランドや、その対岸のグリニッジのあたりです。
 グリニッジについては、先日も対外戦争、とくにカナダをフランスから奪取する大きな功績をあげたジェームズ・ウルフについてご紹介しましたが、ここは工業化時代にロンドン最初の旅客鉄道が敷設されたことでも知られています。今も観光施設として人気の海事博物館(National Maritime Museum)があり、すぐ隣町ウーリッジにはシャーロック・ホームズの「ブルース・パーティントン型設計図」に出てくるウーリッジ兵器工場(アーセナル)(Royal Arsenal)があることでも、体外的な位置関係が想像できるのではないでしょうか。

thames.gif テムズ河がロンドンとは切っても切れないものであることはご存知の方が多いと思います。 先日の記事でご紹介したキングストン(Kingston)やハンプトンコート(Hampton Court)がテムズ河沿いであることからもわかるように、古くから開けた街はテムズに面しています。2000年ほど前にローマが侵略してここを拠点とするまでは、寒村があった程度であったと言われています。これは家康が進駐するまでは江戸が寒村であったという、江戸時代に家康の偉業を強調するあまりにかなり誇張された話と同じ虚構ではないかと思ったりもしましたが、とくに否定するような話もないので本当なんでしょう。

教会区(Parish)

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parish church 先日、ヘンリー八世(Henry VIII)について記事を書いたときに英国国教会(わかりにくいので以降はイングランド国教会)の行政への貢献について書きましたが、現在でも残っていることがよく分かるのが教会区教会(Parish Church)の存在です。
 教会区は、18、9世紀の英国文学でもよく出てきます。あの時期は教会は領地を持っていて、住民からの徴税もできますから、教会区の牧師の任免権は相続されたり売買されたりしていて興味深いものです。
 ジェイン・オースティンのプライドと偏見(Pride and Prejudice)にもうまく牧師権を得た俗物の牧師が登場しますし、そのほかの作品でもほとんどが裕福な結婚を目指す話ですが、牧師が登場するのはそういう訳です。
bluewater.jpeg 昨日、2011年8月20日(土)にブルーウォーターというショッピングセンターに行ってきました。別にショッピングが目的だったのではなくてここからテムズ対岸のレイクサイドショッピングセンターに行けるかどうか確かめてみたんです。結果は別料金なのであきらめました。
 この様子を見て米国風だなと思われた方もあると思います。一般的に英国の商店街はハイストリートという、日本で言えば銀座みたいなところが一般的です。銀座は一丁倫敦といわれたように、英国のハイストリートを模倣したものです。
 ロンドンのハイストリートはオックスフォードストリート、リージェントストリート、ボンドストリートなど観光客にも有名なところがいくつもあります。それほど海外に有名ではなくてもほかにもいくつもあります。それと、日本でも戸越銀座などというように、銀座の名を冠したところがいくつもあって、なるほど銀座だというところもあれば、これじゃ銀座の名がかわいそうだと言うところもあります。それは英国でも同じですが、ほとんどの街にハイストリートやブロードウェイという名前の商店街があります。

flowershow.jpeg ハンプトンコートと聞くと思い出すのはヘンリー八世とその后の幽霊だと言いましたが、そんな人は少ないのかも知れません。
 特に英国好きな人だったらハンプトンコートのガーデニングショー(Hampton Court Palace Flower Show)でしょう。これは世界最大のガーデニングショーだなんていわれているようです。今年も7月に開催されたので、家内は行きたがっていましたが、結局行かなかったようです。


yes or no.jpeg 昨日の夕食のとき、お茶を飲んだ娘が「また麦茶?」と家内に言いました。あまり暖かい麦茶が好きではないようです。まあ、普通はそうですよね。でも、暑くない英国ではお茶を冷やしてごくごく飲む爽快感はないので、大量にある麦茶をそうやって消費するしかないんです。

 そこで、家内は「麦茶きらいなの?」と娘に聞きますと、娘が頭を横に振ります。私は「なんだ、別にきらいなんじゃなく意外だっただけなんだな」と思いましたが、しばらくして家内が「あ、嫌いだってことね」と念をおすと「好きじゃない」と娘は言います。
hanpton court.jpeg キングストンのひとつ上流にハンプトンコートはあって、英国ではそれなりに有名な観光地です。ボートを楽しんだり。テムズパスという歩いたり自転車で自然を楽しむ歩道も整備されていますから、毎日ロンドンの喧騒にいるとこういうところが懐かしくなります。
 しかし、なんといっても目玉はハンプトンコート宮殿です。この宮殿の名前を聞いてなんだか聞いたことがあると思われる方はかなりの英国通です。観光地というよりは、私たちにはヘンリー八世という、英国の王室史上でも特筆すべき王様が連想されるところだからです。

Kings_Stone.jpg 先日、2012年8月9日の朝から、ロンドン各地で散発した暴動事件を尻目に、といってもまだあれだけの事件になるとは思ってもいませんでしたが、いつもどおりバスで見物の旅に出かけました。目的地はロンドンを離れたテムズの上流ハンプトンコートです。
 途中で左の丘が見えると「ああ、あれがノーウッドだな」「由来はNorth Wood(北の森)なのに、なぜ南にあるのかな。」などと考えながらバスに揺られていると、キングストンに着きました。正式にはKingston Upon Thamsっていうらしいんですが、バス停なんかはキングストンです。
 写真はここのギルドホールにあるthe King's Stoneです。まだまだ今のイングランドになる前の、アングロサクソン時代の7代にわたる王様がこの石の上で戴冠したといわれるものです。日本でいうと、奈良時代のことになります。

beulah spa.jpg ロンドン博覧会の水晶宮の行くへを探して知ったノーウッドですが、"Reminiscences of a Country journalist"の記述をもう少したどると、私が「辺鄙な未開の地を開発したくて」水晶宮を移したのではないかと最初に想像したのはちょっと違いました。
そこには「私がボクサーとして有名なジプシー・クーパーの母親ではないかと思っている老婆は、今はないが嘗て夏の避暑地として有名だったBeulah Spa Gardensでよく当たるという占いを長年やっていた」とあります。
 つまり、ノーウッドはロンドン周辺としては比較的高地にあって、Thomas Frostが生まれた19世紀はじめごろには宅地開発は進んでいないけれども、行楽地として利用されていたことがわかります。写真はその避暑地の名前にちなんで、いまもあるBeulau Spaというパブです。

blackberry.jpeg 夕食時の会話で「携帯のメッセージが届きにくいのよ」との家内に答えて「今、キャメロンが何かしてるよ」と娘が言いますので気になって調べて見ますと、確かにロイターが報道しています。「Britain is considering disrupting online social networking such as Blackberry Messenger and Twitter during civil unrest, Prime Minister David Cameron said Thursday, a move widely condemned as repressive when used by other countries.」がその見出しですが、日本でも報道されていますので、ごらんになった方もあるでしょう。
 この報道は私が先日書いたブログ記事での憶測が当たらずとも遠からずであろうと思わせるものです。

 とはいっても、正直なところブラックベリーが独自のメッセージ網を構築しているとは知りませんでしたから、携帯のテキスト(ショートメッセージ)と携帯を利用したツイッターとフェイスブックのメッセージを想定していました。

 バスに乗っていると、携帯をマナーモードにしている人なんかいなくて、着信が大きな音で鳴って、大声で通話しているのが常態です。着信音は私のノキアの端末で馴染んだ音がなるので「やはりノキアの普及率が高いんだな」と思いますし、今はやりのタッチスクリーンのものも少なからずみかけます。

 しかし、思い返すと娘は所有する二台のうち一台は旧い機械で今までの交友資産を残すためだけに持ち歩いていて、フェイスブックその他メッセージはブラックベリーで使っています。あの独特の機械はそういえばバスの中でもいつもみかけていました。

 単にキーつきのスマートフォンということではなく、もともとメッセージ交換に特化した端末でしたから、PCのキーボードが手放せない人が多いのと同じで、このキーボタンが手放せない人は多いのでしょう。特に、今は新型が発表された時期なので、旧型が投売りされています。

 このような事件が起きてから規制に乗り出すというのは、いかにも手遅れで現に利用している人からは批判を招くだけです。これから英国がどう対策をとっていくのかわかりませんが、非常な困難を伴うでしょう。
 日本は今の通り厳しい本人確認と野放図な安売り競争を招かない施策は堅持していくべきだろうと思います。

 では英国用に私もブラックベリー買おうかな。
celler.jpeg ロンドンでは若者の行動が暴発し、大変なさわぎになっています。騒ぎが一段落すれば、各方面の評論家、ジャーナリスト、学者さんから牽強付会我田引水三題話が繰り広げられるでしょうから(いや、日本では盛り上がらないかな)、先にお耳汚しをしたいと思います。
 ひとつには、移民政策のことに言及したいのですが、同じことを書くより以前の記事でノルウェーの事件にからめて意見を書いたことをご紹介するにとどめます。

クリスタルパレス2遺跡 もう少し水晶宮の廃墟をご紹介しましょう。前の記事でご紹介したこの二つの写真が、同じところを撮影したものだということがお分かりでしょうか。
 左の写真にある噴水などの施設の痕跡はなく、全くの草原になっていることがわかります。しかし、階段や垣根は全く同じものが残っていることがお分かりになると思います。

クリスタルパレス1
 水晶宮(クリスタル・パレス)は、ヴィクトリア女王の夫君、アルバート公により企画さた1951年の世界最初の万国博覧会のメイン会場となった建物です。
 左の写真が当時のクリスタル・パレスの様子ですが、現在ビクトリア朝風建物としてイメージするものとはかなり違うものであることがお分かりだと思います。
 1830年に世界最初の旅客鉄道がマンチェスターとリバプール間に開設され、1843年にはIKブルネル(Isambard Kingdom Brunel)により鉄の蒸気船、グレートブリテン号が進水しています。つまり、「鉄」が当時のイメージを現しているものなので、ガラスを張った鉄骨の水晶宮が最先端のものとしてもてはやされたのです。
 これは、50年後にパリで開かれたパリ万博でエッフェル塔がメインのシンボルとして建てられた流れと同じです。

嵐が丘.jpeg 「嵐が丘」というエミリー・ブロンテが書いた小説を読んだ人も多いのではないでしょうか。同じ英国の女性作家でもジェイン・オースティンの一連の作品が「何も起きない」と評されるのにくらべてゴシック小説のような雰囲気の感じられるものです。その多くはジプシーではないかと想像できる主人公ヒースクリフによります。イングランドの最北端でスコットランドに近い小説の舞台は、ロンドンとは遠く離れていますが不気味なジプシーは説明抜きで語られる存在だったのは同じでしょう。

 先日から語学学校の中に占めるスペイン語圏の生徒の多さについて触れましたが、次いで多いのはトルコ人です。トルコ人で有名なのはロイ・ジェームズだと思っていたのですが、彼も実はトルコ系ではあるものの、いわゆる白系ロシア人とのこと。そうなると、本当にトルコのイメージはありませんでした。

 ところが、20人生徒がいると、10人がスペインだとして5人はトルコ人です。あとの5人がその他地域って感じです。その人口は75百万人で45百万人のスペインより倍近いことになります。

反移民政策 離れて暮らしているとなつかしいもので、祖国の情報が欲しくなるものです。昨今は便利になって、インターネット経由の情報は海外だからといってほとんど変わらず入手することができます。中国では一部、日本のNHKオンデマンドも海外では遮断されますが、ほとんどの新聞情報やSNSは見ることができますから、もともとテレビを見ない私にとっては日本国内とほとんど変わらない情報が得られているのではないかと思います。

 では、海外の外国人は日本の情報をどう見ているのかというと、あたりまえですが興味のレベルが違いますから、いかに便利になっても私ほど懸命に情報収集はしません。新聞やテレビで流される情報のなかで多いものが記憶に残るだけでしょう。

 ロンドンの英語学校に通い始めてやっと一ヶ月が過ぎました。自分でもどのくらい上達しているものやら検討がつかないのですが、小一時間かけて通学するバスでアナウンスされるバス停の名前が聞き取れるようになってきたというのが、一番顕著な成果かなと思います。英語が達者な方や、逆に英語で苦労するつもりが無い方には冗談としか思えないかも知れませんが、バスのアナウンスは録音したものを流すだけなんで、かなりちゃんとした発音だろうと思われるのですが、 冗談じゃないかと思うくらい聞き取れませんでした。それが何とか分かるようになってきたところです。

フェア地図 日本の夏祭りの便りが方々から届いています。福岡の博多祇園山笠はいつものようにとっくにあっさり終わっていますが、八戸三社大祭はまっさかりのようですし、縁日や花火大会などもありますし、盆踊りもありますね。英国でも夏のお祭りは盛んで、音楽祭や航空ショーなど観光客の呼び物になっています。

 英国には日本のような神社仏閣の関係したお祭りと言うのはあるのでしょうか。特に山車や踊りの行列、櫓などでにぎやかにやるような、日本のお祭りのようなものはないような気がします。


 ロンドンの街の中でも狐を見かけることがある、それを紹介したテレビ番組を見たのは4、5年前のことだったと思います。そこでは環境を大切にする英国人や野生動物が生存できる森林や緑地それをつなぐフットパスなどが好意的に紹介されていました。そういう環境作りに取り組んでいるナショナルトラストの活動も紹介されていました。
 実際、私が住むグリニッジでも狐を家内は見かけたそうですし、リスは庭にいつも出没します。
 先週のケントでもそうですが、昨日行ったロンドン北部でも見渡す限り遠くまで続く家々は大きな樹木に埋もれて森のなかにあるように見えるゆったりした住環境が整備されています。おそらくロンドン中どこに行っても高いところから見渡せば同じような風景が見られるでしょう。
 中心部でも街ごとに芝生と花壇とベンチがある公園がありますし、ちょっと郊外に行けば必ず大きな公園。特にリッチモンドパークには野生の鹿も暮らしています。

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