語学留学

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school.jpeg 私は現在の身分を所属組織から明らかにするとすれば語学留学生ということになります。老人が犯罪をおこすと「職業アルバイト」と表現されることがありますが、私なら語学留学生と言われるんでしょうかね。
 英国での日本人の語学留学生は非常に少ないと思われます。ロンドンに数限りなくある語学学校を調べ尽くしたわけでもないので、感覚的なものでしかありませんが、家人が「あそこは日本人ばかりだから英語は上達しないよ」と心配したり、受付に何人も日本人がいたりしますから、私が通っている学校で日本人留学生を見かける頻度が、ロンドンの一般的な水準より低いとは思えません。

 日本人の少ない理由は①「距離が遠い」②「EUでも英連邦でもないためビザが取り難い」③「米国で学ぶ日本人が多い」などの理由を考えてみました。①②は、同じ状況にある中南米からは多いことから、主たる理由ではないようです。③は、私の友人が米国に語学留学したときの経験から、少なくとも日本人が殺到しているということはないようです。
 そこで私が思いついたのは①「労働市場と大学の制度の違いにより語学留学が難しい」②「所詮日本人には英語は必要とされていない」ということで す。日本では大学新卒で就職したら、退職まで同一の会社に勤めることが最善の道であること。それと、日本企業の海外進出の多くは中国で、求められるのは中 国語ということもありますし、商品輸出などは商社経由で行う。日本国内では英語が必要な場面は全くありません。だから、趣味かせいぜい企業内で英語の資格 が求めらるくらいで、その程度は低いものです。

 日本人の語学学校生徒は学部留学で渡英していて、語学の補習のために語学学校にも通って いるという人もいないではないし、ホテルなどの外国人との接客が多い職業を目指して来ている人もいます。しかし、特に男子生徒の風体を見るとわかります が、日本での状況に関わらず海外に個人的に出ている人は、居場所がないために飛び出した人が多いようです。そういう人は海外では日本人の多いロンドンのよ うな大都会でしかアルバイトも見つかりません。見つけても観光ビザでは長くいられないし不法就労と言われないよう、語学学校に通うのです。日本でも中国人 留学生の不法就労が問題になったのと似ています。

 その他の地域から来ている生徒はどうでしょう。フランス語圏やドイツ語圏の生徒はほと んどいなくて、スペイン語圏、もしくはトルコ、その他という順で多いようです。語学学校では、読み聞き書くことを覚えるために徹底的に会話することを求め られます。自分の考え、体の具合、故郷のようすなどを聞いたり答えたりするこ とで語彙を増やし構文を覚えて語学力を高めるわけです。そこで自然と他の生徒の考えや状況を知ることになるのですが、彼らは自分の将来を思い、切実な思い で英語の習得を目指していることがわかります。
 そして、フェースブックで友達になり、もう少し彼らのことを知り、帰国後の活動も知ると日本人の語学留学というイメージから連想されるものより、かなり高いレベルの人が来ていることがわかりました。

 彼らは主に大学生で、高い進学率のスペインやイタリアだけではなく、日本より更に低いトルコやジョージア、コロンビアなど(30%台)から自費で一年近く来るのですから、かなりの意欲であると言えます。つまり、世界の多くの国で能力もあり野心もある人が英語を学ぶ機会を求めていて、日本では状況が違うということです。それが良い事かそうではないのか、私はまだよくわかりません。

  ちなみに、英国の大学進学率(57.41)はヨーロッパと比較するとかなり低く日本(58.03)とほぼ同程度です。、いまなお残る身分による労働選択が あり進学しなくても生活が保障されるからではないかと思われます。韓国は世界一でほぼ100%(98.09)です。(UNESCO 2008)
 

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このページは、安永が2011年8月31日 07:07に書いたブログ記事です。

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