今日は同じオープンハウスの二日目に、何度も触れているご近所のチャールトン・ハウスCharlton Houseを訪ねたことを書きます。ここは入会地という記事で触れた囲い込みを行った領主のマナーハウスでした。
しかし、これはもともとマナーハウスとして建てられたものではありません。1607年から12年の間の5年を費やしてダーラム司教Dean of Durhamであったアダム・ニュートンが、ジェームズ一世の子供のヘンリー王子の養育のために建てたものです。そこで、この建物は「ジャコビアンのもっとも美しい建物the finest and best preserved Jacobean mansion in the London area」と言われるわけです。(ジャコブはジェームズのラテン語読み)
イーヴリンの言う眺めは現在ではチャールトン・ハウスの前面の斜面にはフラットが建ち並んでいますので、棟の間から垣間見ることになりますが、カナリーウォーフの摩天楼が林立するのが見えますから当時の光景は十分想像できます。
その後には歴史上ただ一人の暗殺された首相として知られるスペンサー・パーシヴァルSpencer Percevalもこのハウスに住んでいます。彼はやはりチャールトン教会に葬られました。
そんなことがあってから、マリオン・ウィルソン家Maryon-Wilson familyが買い取り、1829年にチャールトン・ハウス前の入会地を囲い込んだという歴史につながっていき、現在のチャールトンパークの素晴らしい緑地が保全されることになります。イングランド南東部の趨勢よりも囲い込みが遅れたのは、領有が不安定で農業経営熱心ではない領主が多かったことが影響しているのかも知れません。
チャールトン・パークの素晴らしさは緑地だけではありません。緑地なら他にも素晴らしいところがいくらでもあるのが英国のよさですが、 Maryon Wilson ParkやMaryon Parkと呼ばれるところが山あり谷ありの森となっていて、日本の里山を思わせる公園です。一部は競技場になっていて、ザ・ヴァレイ・スタジアムThe Valley Stadiumがチャールトン・アスレティック・フットボール・クラブ(Charlton Athletic Football Club)の本拠地になっているので、ご存知の方も多いかも知れません。
この地域を昨日散策してテムズ河まで行ってしまいました。次回ご紹介したいと思います。


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